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そういえば2014年の「このBLがやばい」のランキングでも上位でしたがなんとなく読んでいませんでした。
秀良子さんの作品を読むのはこれが初めてでしたが、私は結構好きでした。
*ストーリー
地元から一時間以上離れた繁華街で百瀬は女装姿のクラスメイト・八代を偶然見つける。
八代は何をするでもなく女の服を着てそこにつっ立っていた。
なんのために、なぜ、百瀬は八代がどうして女装なんてしているのかを考えるうちに女装姿の八代のことが気になってしまう。
簡単にまとめれば「女装」の話です。
表紙は女装姿の八代ですね。
暗くてよくわからない男の子 × クラスの派手な男の子
って感じでしょうか。
全5話+書下ろしで満足できる作品でした。
百瀬に対する八代の反応を見ていると最初は笑えるのにだんだん感情移入していってしまいます。八代の反応がすごく自然に感じますね。
百瀬がまっすぐだから、八代もだんだん気持ちに気づいていくんだと思いました。
八代の女装姿と普段の容姿にも程よいギャップがあり、どちらも素敵です。最後に百瀬の女装カットが入っていて見ててあきません。
「女装」というのがメインテーマですが女々しかったりすることはありません。
背景の細かいところも1話からしっかりみるとすごく面白いですね。作りこんである!
八代と百瀬以外のキャラクター(女の子なのですが)すごく良かったです。BLの女の子って結構「こんなのいねぇよ」っていうのが居たりするんですがナチュラルに居そうと思えましたし、やり取りもクスっと笑えてよかったです。
「女装の八代が好きなのか、八代が好きなのか」
最後まで読めば気持よく終われます。
恋に落ちるのは一瞬です。そのめまぐるしく移り変わる一瞬のうちのお話です。一瞬は一瞬ですけど、細かいところに目をやれば恋に落ちてからの時間も描写されています。
個人的に少し気に入らない部分があったので星は4つですが、笑いながらも楽しめる作品でした。
秀良子さんのほかの作品も読んでみたいと思います。
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